この解説書はたびたび改訂されると思われますので御注意下さい。またβ版は通常版よりも信頼性に欠けますので、一層の自己責任の元で御試用願います。不具合が出て戻したい場合は取りあえず「エラー、異常終了などが出るのですが、確認事項はありますか?」を参照して下さい。
2004/02/13 初版 2004/02/19 1.1版
1■始めに
2■当プラグインの基本機能
3■インストール方法
4■設定
5■振り分け
6■学習方法
7■その他の機能
当プラグインは従来、ブラックリストを用いたspamフィルタを採用しておりましたが、更なるフィルタリング率向上のため、ベイジアンフィルタを追加導入する方向で開発を進めています(ただし現時点では英文メールのみベイジアンフィルタ判定対象です)。ベイジアン導入版については2004/01/11よりα版という形でテスターを募っておりましたが、このたび、より広範な方々にテストして頂き、仕様等を決めるべく、β版という形での提供を開始いたします。
「ベイジアンフィルタ」とは、ベイズ統計学という手法を使い、過去のメールの判定結果から、届いたメールがspamであるかどうか判定するフィルタです。予め学習させておき、その学習結果を利用して新規のメールを判別します。
β版での目標は以下の通りです。
なお、フィルタリング率の調査を行っておりますので御協力下さい。また仕様等に関しても追々アンケートを行う予定ですので御協力下さい。要望・不具合報告ですが公開して問題ない場合にはサポート掲示板の方へ、もし公開に支障がある場合には開発チーム宛にメールでお願いいたします。
正常にインストールをすると
に「Bayesianの設定」というタブが加わります。その一番上のチェックボックス「Bayesianフィルタを利用する」にチェックをつけて下さい。
振り分けはブラックリスト方式と同じように振り分けされます。すなわち「設定」タブで指定された所と同じフォルダ(もしくはゴミ箱)に振り分けされます。ただしブラックリスト方式でspamと判定せず、ベイジアン判定でspamと判定したメールにはBeckyの機能の一つである「フラグ」マークがつくようになっています。
6.1■spamメールであるのにspamと判定されなかった場合
以下の操作をして学習をさせて下さい。
リストビューで右クリック−「メールを学習させる」−「選択中のメールをspam学習」
6.2■spamメールでないのにspamと判断されてしまった場合
以下の操作をします。
リストビューで右クリック−「メールを学習させる」−「選択中のメールをclean学習」
加えて
リストビューで右クリック−「メールを学習させる」−「選択中のメールをspam学習データベースより削除」
も行うと、より有効です。
6.3■上記の操作を間違えた場合
間違えて「選択中のメールをspam学習」をしてしまった場合には
リストビューで右クリック−「メールを学習させる」−「選択中のメールをspam学習データベースより削除」
を選択して下さい。
間違えて「選択中のメールをclean学習」をしてしまった場合には
リストビューで右クリック−「メールを学習させる」−「選択中のメールをclean学習データベースより削除」
を選択して下さい。
なお、ベイジアンフィルタの仕組みから考えるとあまり神経質になる必要はありません。
受信後のメールでも
リストビューで右クリック−「選択中のメールをspam判定する」
により、ベイジアン判定でspamと判定されるか否か確認できます。