誤ったspam判定を訂正する

1.誤って振り分けされるメールとは...

 ここでの「誤ったspam判定」とは「spamでないメールがspamメールと判定され、spamフォルダ(ごみ箱フォルダ)に間違って振り分けされる」場合を指しています。一度このような「誤った判定」が行われた場合、次回にも類似のメールが誤って判定される可能性が高くなります。
 これを防止するため、当プラグインではその判定が誤っていたことをプラグインに知らせて頂く必要があります。

 具体的な手続きは続く第2節で説明します。この手続きを行った時にプラグインがどのような処理をするかは第3節で解説します。

2.具体的な判定の訂正方法

 リストビューの右クリックから行います。リストビュー上でメールを選び、その上で右クリックします。その中の「プラグインのspam判定を訂正する」を選びます(下図参照)

 ダイアログが出ますので「OK」をクリックして下さい。

3.判定の訂正手続きにより何を行うか

 あなたにとってspamでないメールがspamと判定される理由は以下の二つのどちらかです。

  1. その発信者の利用するメールサーバのIPアドレスspamリスト(ブラックリスト)に入ってしまっている
  2. そのメールの内容がベイジアンフィルタによりspamっぽいと判定された

 まず(A)についてですが当システムでは、実際にspamメールがそのサーバから発信されているかどうかの確認をDNSBLに基づいて行いますので、たとえそこからの真っ当なメールを受け取る人が存在しても、それにより当システムのブラックリストから外すことはしません。これはシステムの仕組みから言って仕方のないものであり、ユーザ側でローカルに解決して頂く、すなわちあなたのところのBecky!でのみ、問題の発信元のメールを振り分けないようにして頂くことになります。この方法としては、発信者のデータ(IPアドレス、メールアドレス)などをホワイトリストに登録する方法があり、判定の訂正ではこれを行います。

 また「フィルタリングの概要」で解説しているように、(A)によりspamと判定されたメールはベイジアンフィルタに関して自動学習が行われています。よって、この学習を無効にする必要があります。加えて、同様な内容であっても再度ベイジアンフィルタでspamと判定しないよう「clean学習」を行います。すなわち以下のようになります。

Aの場合に「判定の訂正」で行うこと
→ホワイトリストにIPアドレスを加え、ベイジアンフィルタに関しては「spam学習」データベースからの除去と「clean学習」を行う

 次に(B)の場合ですが、これはベイジアンフィルタの学習が不十分であることにより発生します。よって以下のようになります。

Bの場合に「判定の訂正」で行うこと
→ベイジアンフィルタに関して「spam学習」データベースからの除去と「clean学習」を行う


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